マイコプラズマ肺炎患者40倍超 新型コロナ対策が影響か

2024年8月27日 18:46(8月27日 19:15更新)

 呼吸器感染症の一つ「マイコプラズマ肺炎」の患者数が過去10年で最多のペースで増えている。国立感染症研究所が27日に発表した速報値では、12~18日に全国の定点医療機関から報告された患者数は625人(1機関当たり1・3人)で、前年同時期の40倍超となった。新型コロナウイルス対策で患者が減り、免疫を持たない人が増えたことが原因とみられる。

 マイコプラズマ肺炎は「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染して発症し、発熱や頭痛、せきといった症状が出る。軽症で済むことが多いが、一部は重症化して呼吸不全となることもある。

 川崎医大の大石智洋主任教授(感染症学)によると、ほぼ4年に1回の周期で流行し「オリンピック肺炎」の異名もある。大石氏は「今回は流行2回分が一度に来ている状態だ」と指摘する。

 感染研によると、患者数は7週連続で増加。過去10年で最多だった2016年の同時期(1機関当たり0・88人)よりも多い。新型コロナ流行後の20~23年は、1機関当たり0・01~0・05人と激減していた。

 大石氏は「感染力は新型コロナよりも弱いので、しっかりマスクを着用すれば防げる可能性が高い。発熱し、せきの症状が強ければ早めに受診してほしい」と呼びかけている。


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しのろ駅前医院

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