1度上昇で生産性が3%低下 猛暑と労働者、国連報告

2025年8月22日 15:41(8月22日 16:01更新)

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)と世界気象機関(WMO)は22日、猛暑が労働者にもたらす影響に関する報告書を発表し、20度を超えて1度上昇するごとに労働者の生産性が2~3%低下すると指摘した。中高年労働者らへの配慮や、職業の特性に照らした暑さ対策、適切な初期治療への対応が必要だと訴えた。

 WMOによると、記録が残る1850年以降で2024年が最も暑く、今後も高い確率で記録更新が見込まれる。

 報告書は、世界の約半数の人々が猛暑にさらされていると強調。猛暑は労働者の熱中症や脱水症状だけでなく、腎臓の機能障害ももたらし、家計の収入にも深刻な影響を及ぼすとした。

 近年、気候変動による熱波は頻度や激しさが増している。農業や漁業、建設などの部門が特に危険で、途上国では子どもや高齢者ら弱い立場の人々に健康問題を引き起こしているという。

 猛暑被害のリスクは、職業や個人によって異なる。さらに、健康被害を受けた労働者の職場復帰といった点も課題だ。WHOは、政策立案者や保健当局、雇用主などがリスクを評価し、労働者を保護する行動を取るべきだと主張した。


北海道新聞よりシェアしました https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1201726/

しのろ駅前医院

篠路駅西口にある内科のクリニックです。地域のかかりつけ医として高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、痛風、気管支喘息などを中心に胃カメラや大腸カメラも対応しています。健診、予防接種や訪問診療もご相談ください。