北海道のがん死亡率、ワースト2 23年、4年連続 検診受診率の低さ要因

2024年12月22日 19:47(12月22日 23:16更新)


 国立がん研究センター(東京)は、1年間に人口10万人当たり何人ががんで命を落としたかを示す「がん死亡率」の2023年の集計をまとめた。北海道は75.6で、22年の78.7から3.1改善したが、都道府県別では4年連続で2番目に高かった。全国平均値は65.7で依然大きな開きがある。

 集計によると、がん死亡率が最も低かったのは長野県で53.0、最も高かったのは青森県で86.1。全国は22年の67.4から1.7改善した。北海道と全国との差は22年に比べ1.4縮まり9.9になった。

 北海道の死亡率を男女別でみると、男性は90.3。22年から4.4改善したが、都道府県別で4番目に高かった。女性は63.1。こちらも22年から1.8改善したが、都道府県別では4年連続で2番目に高かった。全国では男性が79.1、女性が53.3。22年に比べてそれぞれ2.0、1.6下がった。

 道内のがん死亡率が高い要因として、がん検診の受診率の低さや喫煙率の高さが挙げられる。道によると、肺がんの受診率は35.7%と全国最下位で、その他の胃などの部位でも全てワースト5に入っている。喫煙率も20.1%と全国3位の高さで、女性は13.2%で1位だ。

 道は、第4期がん対策推進計画(24~29年度)で、道民のがん死亡率を全国平均値以下にすることを目標に掲げている。

 都道府県別がん死亡率は、人口動態統計から75歳未満を対象に、1985年のモデル人口を用い、地域間や年次推移が比較できるように年齢構成の違いを調整して算出する。


北海道新聞よりシェアしました https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1104023/

しのろ駅前医院

篠路駅西口にある内科のクリニックです。地域のかかりつけ医として高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、痛風、気管支喘息などを中心に胃カメラや大腸カメラも対応しています。健診、予防接種や訪問診療もご相談ください。